『彼女が言わなかったすべてのこと』(桜庭一樹) 河出書房新社
 発売:2023年05月29日 価格:1,870円(税込)

「幸せそうな若い女」を狙った刺傷事件の現場で、偶然に学生時代の友人・中川と再会した小林波間。数日後、隅田川沿いで待ち合わせると、2人に見えているスカイツリーが別の色をしている!? どうやら別々の東京を生きているらしい2人。向こうの世界では世界規模の感染症が広がり――「波間のふたり」のタイトルで著者初の文芸誌連載となった新境地を拓く作品が待望の書籍化!

【著者プロフィール】

1971年、島根県生まれ。1999年に「夜空に、満点の星」で「第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門」佳作を受賞、『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガーティアン』と改題の上デビュー。『GOSICK―ゴシック―』『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』などライトノベル・ジャンルで活躍しながら、2005年の『少女には向かない職業』で一般文芸に進出。2007年に『赤朽葉家の伝説』で「第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)」を受賞し、同年『私の男』で「第138回直木賞」を受賞。近著に『紅だ!』『少女を埋める』『東京ディストピア日記』(エッセイ集)、『小説「火の鳥」大地編(上・下)』など。

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