『墨のゆらめき』(三浦しをん) 新潮社
 発売:2023年05月31日 価格:1,760円(税込)

都内の老舗ホテル勤務の続力は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家の遠田薫を訪ねた。さまざまは筆跡を自在に書きこなす、なにやら過去のありそうなその男と出会ったことで、続は遠田が副業で行う手紙の代筆を手伝うはめに。それは依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだった。――オーディオブック「Audible」との共同企画(朗読/櫻井孝宏)として書き下ろされ大人気配信中の長編小説が待望の書籍化!

【著者プロフィール】

1976年、東京生まれ。2000年に『格闘する者に◯』でデビュー。2006年に『まほろ駅前多田便利軒』で「第135回直木賞」を受賞。以降、2012年に『舟を編む』で「第9回本屋大賞」、2015年に『あの家に暮らす四人の女』で「第32回織田作之助賞」、2018年刊行の『ののはな通信』で「第25回島清恋愛文学賞」と「第7回河合隼雄物語賞」を受賞した。また2019年には『愛なき世界』がそのテーマから「第16回日本植物学会賞」特別賞を受賞している。その他の著書に『むかしのはなし』『風が強く吹いている』『きみはポラリス』『光』『神去なあなあ日常』『天国旅行』『木暮荘物語』『愛なき世界』『エレジーは流れない』などがあるほか、最新の『好きになってしまいました。』ほかエッセイ集も多数発表している。

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