『ブラックバード』(安東能明) 祥伝社
 発売:2023年06月09日 価格:2,090円(税込)

昭和20年、日本は連合国に敗戦を喫し、飛行機の操縦、航行、製造など、航空機に関するあらゆることを禁止されていた。 5年後、旧日本軍でも卓越したパイロットだった堀江功は米軍関係者と思しき人物に声をかけられ、高給を条件に、GHQにも極秘の飛行訓練を開始する。その頃、朝鮮半島では新しい戦争が勃発し、北朝鮮の背後に中国人民解放軍やソ連軍の影がちらつき始めた。一方、マッカーサーの独断に怒り狂うアメリカ大統領のトルーマンは、彼の解任を考え、さらに共産主義の拡大を防ぐため、原爆による決着をつけようと動き出す。やがて、計画を知った堀江たちは、原爆の投下を阻止しようと決死の作戦に挑むが……。

【著者プロフィール】

1956年、静岡県生まれ。1994年に「褐色の標的」で「第7回日本推理サスペンス大賞」優秀賞を受賞し、翌1995年に改題の上『死が舞い降りた』でデビュー。2000年には『鬼子母神』で「第1回ホラーサスペンス大賞」特別賞も受賞。2010年には「随監」が「第63回日本推理作家協会賞(短編部門)」を受賞した。主な著書に連続ドラマ化された『撃てない警官』からはじまる「柴崎令司」シリーズ、同じく映像化された『聖域捜査』からはじまる「生活安全特捜隊」シリーズ、「夜の署長」シリーズ、『限界捜査』『ソウル行最終便』『消えた警官』『蚕の王』、近著に『突破屋 警視庁捜査二課・五来太郎』などがある。

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