『うるうの朝顔』(水庭れん) 講談社
 発売:2023年06月14日 価格:1,815円(税込)

息子に手を上げた夫と離婚したばかりの綿来千晶は、偶然入った霊園事務所で日置凪という青年に出会う。親しみやすく価値観の合う凪に、ぽつぽつと悩みを打ち明ける千晶。すると彼は「ひとつだけ、おとぎ話をさせてください。」と「うるうの朝顔」という不思議な朝顔の種を取り出した。その花を咲かせると、現実とはほんの少しだけ変わった過去をもう一度体験でき、その瞬間から始まっていた心の「ズレ」が直るという。その夜、千晶には、姉が父に殴られた日の記憶がよみがえり……。

【著者プロフィール】

1995年、大阪府出身。本作で「第17回小説現代長編新人賞」を受賞しデビュー。

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