『アガタ』(首藤瓜於) 講談社
 発売:2023年08月02日 価格:2,090円(税込)

美大に通う女子学生が背中をめった刺しにされて殺された。なにひとつ手がかりのない中、警視庁の捜査一課に異動したばかりの青木一は耳にしたストーカーの噂をもとに、無断で地元の有力者の息子に接触し管理官から大目玉を食らう。一方、警視庁本部庁舎の片隅であらゆる犯罪情報を収集分析して汎用性の高い検索システムを構築している鵜飼縣は、スタッフの桜端道が投資詐欺事件の情報をつつきまわすうちにたどり着いた、生々しい殺人現場の写真を載せた謎の闇サイトの存在を知る。縣は秘かに美大生殺害事件の捜査の進み行きを探り始める……。

【著者プロフィール】

1956年、栃木県生まれ。2000年に『脳男』で「第46回江戸川乱歩賞」を受賞しデビュー。シリーズ第2作『指し手の顔 脳男Ⅱ』は2008年に「第29回吉川英治文学新人賞」候補に選ばれた。その他の著書に『事故係 生稲昇太の多感』『刑事の墓場』『刑事のはらわた』『大幽霊烏賊 名探偵面鏡真澄』『ブックキーパー 脳男』がある。

(Visited 135 times, 1 visits today)