『二律背反』(本城雅人) 祥伝社
 発売:2023年09月08日 価格:1,980円(税込)

13年前に球界を追放された先輩が不審死を遂げた。なぜ今になってこの世を去らねばならなかったのか――20年ぶりのリーグ優勝を目前にするプロ野球・横濱セイバーズ。その快進撃の立役者である投手コーチ二見里志は、抑えの新田隆之介らの疲労管理に頭を悩ませ、リリーフ陣を酷使したがる辻原監督と衝突が絶えない。そんな里志のもとに、里志の現役時代の恩人であり、ある“罪”の発覚以来、球界を追放されていた盟友・檀野晋の訃報が届く。当初、自殺と思われていた事件は殺人と発表され……。

【著者プロフィール】

1965年、神奈川県生まれ。新聞社入社後、スポーツ紙記者として活躍。2009年に「第16回松本清張賞」候補作となった『ノーバディノウズ』でデビュー。同作は2010年に「第1回サムライジャパン野球文学賞」を受賞している。2017年には『ミッドナイト・ジャーナル』で「第38回吉川英治文学新人賞」を受賞。主な著書に『傍流の記者』『友を待つ』『あかり野牧場』『終わりの歌が聴こえる』『黙約のメス』『四十過ぎたら出世が仕事』『にごりの月に誘われ』『夢を喰う男 ダービー3勝を遂げた馬主、ノースヒルズ前田幸治の覚悟』『残照』、近著に『キングメーカー』などがある。

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