『キャビネット』(キム・オンス) 論創社
 発売:2021年07月12日 価格:2,750円(税込)

主人公が見つけたキャビネットの中にあったものは、「シントマー(symptomer)」と呼ばれる、種の変化を予感させる特異な兆候をもつ者たち375人のエピソードだった。両性具有だったり指で匂いをかぎ分けたり、普通とはどこかが違う彼らの姿を通して、現代社会を生きる人間の愚かさや滑稽さ、哀しさや愛おしさを描き出すオムニバス風長編小説。

【著者プロフィール】

1972年、韓国・釜山生まれ。慶熙大学在学中より小説家チョ・ヘイルに師事し、2002年「晋州新聞秋の文芸」、2003年「東亜日報新春文芸」に相次いで入選して文壇デビュー。本作で2006年の「文学トンネ小説賞」を受賞した。「フランス推理文学大賞」の候補となった『設計者』(2010年)は邦訳が刊行されている。

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