『の、すべて  On a Swing』(古川日出男) 講談社
 発売:2023年09月28日 価格:3,300円(税込)

エックスデーからの30年、この国は何を失ったのか? バブル崩壊後に政界入りし、美貌と弁舌で支持を集めた二世政治家・大沢光延は、将来の首相と目されながらテロリストの兇刃にかかる。彼の生涯を伝説化しようとする芸術家・河原真古登が、出発点に見出したのは、一人の巫女との「運命の恋」だった――。〈異形の伝記〉が完成するとき、現代日本の運命が変わる! ポピュリズムの時代に新たな神話を降臨させる、怪物的長篇1001枚。

【著者プロフィール】

1966年、福島県生まれ。1998年、長篇小説『13』でデビュー。2002年に『アラビアの夜の種族』で「第55回日本推理作家協会賞」と「第23回日本SF大賞」を受賞。2006年には『LOVE』で「第19回三島由紀夫賞」を受賞。『女たち三百人の裏切りの書』では2015年に「第37回野間文芸新人賞」を、2016年に「第67回読売文学賞」を受賞している。2016年には『平家物語』の現代語全訳を手がけ、2022年にTVアニメ化されている。続く2017年に発表した『平家物語 犬王の巻』も2022年に劇場用アニメ『犬王』として公開された。主な代表作に『サウンドトラック』『ベルカ、吠えないのか?』『聖家族』『馬たちよ、それでも光は無垢で』『南無ロックンロール二十一部経』『木木木木木木 おおきな森』、ノンフィクション『ゼロエフ』などがある。

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