『半暮刻』(月村了衛) 双葉社
 発売:2023年10月18日 価格:2,090円(税込)

児童養護施設で育った元不良の翔太は先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。ここは言葉巧みに女性を騙し惚れさせ、金を使わせて借金まみれにしたのち、風俗に落とすことが目的の半グレが経営する店だった。〈マニュアル〉に沿って女たちを騙していく翔太に、有名私大に通いながら〈学び〉のためにカタラで働く海斗が「俺たち一緒にやらないか……」と声をかける……。「本当の悪とは」を描く社会派小説。

【著者プロフィール】

1963年生まれ。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で「第33回日本SF大賞」を受賞。2013年に『機龍警察 暗黒市場』で「第34回吉川英治文学新人賞」を受賞。2015年に『コルトM1851残月』で「第17回大藪春彦賞」を受賞。2015年に『土漠の花』で「第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)」を受賞。2019年に『欺す衆生』で「第10回山田風太郎賞」を受賞。近著に『香港警察 東京分室』『十三夜の焰』『脱北航路』など

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