『君が手にするはずだった黄金について』(小川哲) 新潮社
 発売:2023年10月18日 価格:1,760円(税込)

認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの?――青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いま注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚実を描く話題作!

【著者プロフィール】

1986年、千葉県出身。2015年、「第3回ハヤカワSFコンテスト」大賞受賞作『ユートロニカのこちら側』でデビュー。2017年の『ゲームの王国』で「第38回日本SF大賞」及び「第31回山本周五郎賞」を受賞。2020年には『嘘と正典』収録の「魔術師」が中国にて「銀河賞」銀賞を獲得。2021年に雑誌掲載後、アンソロジー『異常論文』に収録された「SF作家の倒し方」が2022年に「第53回星雲賞日本短編部門」を受賞した。2022年発表の『地図と拳』は同年に「第13回山田風太郎賞」を受賞し、本年「第168回直木賞」を受賞している。同じく2022年発表の『君のクイズ』も、本年「第76回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)」を受賞した。

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