『パッキパキ北京』(綿矢りさ) 集英社
 発売:2023年12月05日 価格:1,595円(税込)

コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ! 著者自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、一気読み必至の“痛快フィールドワーク小説”!

【著者プロフィール】

1984年、京都府生まれ。高校在学中の2001年に『インストール』で「第38回文藝賞」を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で「第130回芥川賞」を受賞。19歳11か月での受賞は、現在まで史上最年少記録となっている。2012年『かわいそうだね?』で「第6回大江健三郎賞」を受賞。同年には「京都市芸術新人賞」も受賞している。また2020年には『生のみ生のままで』で「第26回島清恋愛文学賞」を受賞。その他の著書に『夢を与える』『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』『意識のリボン』『オーラの発表会』『あのころなにしてた?』、近著に『嫌いなら呼ぶなよ』などがある。

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