『四重奏』(逸木裕) 光文社
 発売:2023年12月20日 価格:1,980円(税込)

チェリストの黛由佳が放火事件に巻き込まれて死んだ。由佳の自由奔放な演奏に魅了され、彼女への思いを秘めていたチェリストの坂下英紀は、火神の異名をもつ孤高のチェリスト鵜崎顕に傾倒し、「鵜崎四重奏団」で活動していた彼女の突然の死にショックを受ける。由佳の死に不審を感じた英紀は鵜崎に近づき、死の真相を知ろうとする。

【著者プロフィール】

1980年、東京都生まれ。2016年に「虹になるのを待て」で「第36回横溝正史ミステリ大賞」を受賞し、『虹を待つ彼女』と改題のうえデビュー。2022年に「スケーターズ・ワルツ」で「第75回日本推理作家協会賞(短編部門)」を受賞した。その他の著書に『少女は夜を綴らない』『星空の16進数』『電気じかけのクジラは歌う』『銀色の国』『空想クラブ』『五つの季節に探偵は』(「スケーターズ・ワルツ」収録)、『風を彩る怪物』、近著に『世界の終わりのためのミステリ』『祝祭の子』などがある。

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