『アルプス席の母』(早見和真) 小学館
 発売:2024年03月15日 価格:1,870円(税込)

秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!?「高校球児の母」を主人公に描かれる、生きることの屈託と大いなる人生賛歌!

【著者プロフィール】

1977年、神奈川県生まれ。2008年に『ひゃくはち』でデビュー。2015年に『イノセント・デイズ』で「第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)」を受賞。競馬を題材として2019年に刊行された『ザ・ロイヤルファミリー』は、翌2020年に「2019年度JRA賞馬事文化賞」と「第33回山本周五郎賞」を受賞した。その他の著書に『95』『小説王』『ぼくんちの宗教戦争!』(単行本時タイトル『神さまたちのいた街で』)、『あの夏の正解』『笑うマトリョーシカ』『八月の母』『新!店長がバカすぎて』などがある。

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