『春のたましい 神祓いの記』(黒木あるじ) 光文社
 発売:2024年03月19日 価格:2,090円(税込)

「祭りをやらないと、この村はなくなりますよ!」――信じない人々をどう説得する!? 感染症の大流行や地方の過疎化が進んだせいで「祭り」が行われなくなった地域が増えた。これまで地域の祭りで鎮められていた八百万の神々が怒り、暴れだしたため異変が頻発する。このような事態に対処するために組織されていた祭祀保安協会の九重十一とアシスタントの八多岬――怪しさ満点の2人だが、異変を解決しようと神々を鎮め、処分していく。この2人、我が村を本当に救えるのか!? 過疎化の進む東北を舞台に「実話怪談の旗手」が描く、やがて消えゆく“隣人”の物語。

【著者プロフィール】

1976年、青森県生まれ。映像製作会社勤務の傍ら怪談の執筆を手がけ、2009年に「おまもり」で「第7回ビーケーワン怪談大賞」佳作、「ささやき」で「第1回『幽』怪談実話コンテスト」ブンまわし賞を受賞。2010年に『震(ふるえ)』でデビュー。近著に『怪談怖気帳 屍人坂』『破壊屋 プロレス仕舞伝』『山形怪談』などがある。

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