『あいにくあんたのためじゃない』(柚木麻子) 新潮社
 発売:2024年03月21日 価格:1,760円(税込)

過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっとある。著者自身の体験や、身の回りで起きた出来事を元に描かれた、この世を生き抜く勇気がむくむくと湧いてくる全6編。

【著者プロフィール】

1981年、東京都生まれ。2008年 に「フォーゲットミー、ノットブルー」で「第88回オール讀物新人賞」を受賞しデビュー。2010年には同作を含む短編集として初の単行本『終点のあの子』を発表。2015年に『ナイルパーチの女子会』で「第28回山本周五郎賞」を受賞。同作は翌2016年に「第3回高校生直木賞」も受賞し、2021年にはドラマ化もされている。主な著作にドラマ化作品の『嘆きの美女』『ランチのアッコちゃん』や、ドラマ化ののち映画化もされた『伊藤くん A to E』、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』『マジカルグランマ』『らんたん』『ついでにジェントルメン』、近著に『オール・ノット』などがあるほか、2023年には初の児童文学『マリはすてきじゃない魔女』も上梓。

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