『めでたし、めでたし』(大森兄弟) 中央公論新社
 発売:2024年07月08日 価格:1,980円(税込)

「宝物の元の持ち主は名乗り出よ。」――鬼ヶ島から凱旋した桃次郎は、宝物の持ち主を国中から集めておきながらいっこうに返す気配がなく……。どこか様子のおかしい桃次郎に、忠義の犬は右往左往、お人好しの猿は呻吟苦悶、雉は毎日どこかの空へ――「日本一の快男児」のおとぎ話は、めでたしめでたしでは終われない! 実の兄弟ユニット作家「大森兄弟」が贈る、唯一無二のおとぎ話の後日譚。

【著者プロフィール】

1975年生まれの兄と1976年生まれの弟による、ともに愛知県出身の兄弟コンビ作家。2009年に「第46回文藝賞」受賞作『犬はいつも足元にいて』でデビュー。同作は同年の芥川賞候補作となった。その他の著書に『まことの人々』『わたしは妊婦』『ウナノハテノガタ』がある。

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