『天使の跳躍』(七月隆文) 文藝春秋
 発売:2024年08月07日 価格:2,090円(税込)

40歳までタイトルを獲れなかった棋士は、引退まで無冠に終わる――。それが才能と加齢による限界がもたらす、将棋界の残酷な歴史。田中一義は46歳。かつて5度もタイトル挑戦に敗れ、あと一歩で栄冠に届かなかった「悲運の棋士」。それでも諦めずにきた彼に奇跡が微笑み、念願のタイトル挑戦権を手に入れた。だが迎え撃つ相手は「令和の王」――源大河八冠。まだ一度もタイトル戦で敗れたことのない、全盛期の若き天才。それは誰もが絶望する、中年棋士のラストチャンスだった。――恋愛小説の金字塔を立てた著者が開いた、新境地。

【著者プロフィール】

1976年、大阪府生まれ。2001年にノベライズ『ときめきメモリアル2』(今田隆史名義)でデビュー。その後2003年刊行の『Astral』(2015年再刊時に『君にさよならを言わない』と改題)よりライトノベルを中心に活動。2014年に一般文芸として刊行した『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が大ヒットとなり、2016年には映画化もされている。その他の著書に『ケーキ王子の名推理』『天使は奇跡を希う』『ぼくときみの半径にだけ届く魔法』『サラと魔女とハーブの庭』『100万回生きたきみ』などがある。

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