『イグアナの花園』(上畠菜緒) 集英社
 発売:2024年09月05日 価格:2,090円(税込)

学校では「空気の読めない子」として周囲から距離を置かれていた美苑。しかし、実は動物の言葉がわかる彼女は、大学教授の父と、厳格な華道師範である母と住む家の中庭やアトリエで、生き物たちの言葉に耳を傾けて過ごしていた。そんな美苑が父の急逝を機に、父の同僚である児玉から大学の植物園で飼育されている子供のグリーンイグアナを託され、共にアトリエで暮らすことになる。それから14年間、満たされた生活を送っていた美苑は、母から突然の通告を受ける。それは、母の体に癌が見つかり、余命の半年の間に結婚せよというものだった……。

【著者プロフィール】

1993年、岡山県生まれ、2019年に「しゃもぬまの島」で「第32回小説すばる新人賞」を受賞しデビュー。翌2020年に単行本として上梓。

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