『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』(円城塔) 文藝春秋
 発売:2024年09月11日 価格:2,200円(税込)

2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。自らを生命体であると位置づけ、この世の苦しみとその原因を説き、苦しみを脱する方法を語りはじめた。そのコードは対話プログラムだった。やがてそれは「ブッダ・チャットボット」の名で呼ばれることとなる――機械仏教の開基である。上座部、天台、密教、禅……人が辿ってきた仏教史を、人工知能が再構築する、壮大な”機械救済”小説。

【著者プロフィール】

1972年、北海道出身。2007年に『Self-Reference ENGINE』でデビュー。同年「オブ・ザ・ベースボール」で「第104回文學界新人賞」を受賞。「第137回芥川賞」候補となった同作は2008年に書籍化された。2010年に『烏有此譚』で「第32回野間文芸新人賞」を受賞。2011年に「第3回早稲田大学坪内逍遙大賞」奨励賞を受賞。2012年には『道化師の蝶』で「第146回芥川賞」を受賞した。同年には「咲くやこの花賞(文芸その他部門)」及び、伊藤計劃との共著となる『屍者の帝国』で「第31回日本SF大賞」特別賞、「第44回星雲賞日本長編部門」も受賞した。2017年発表の「文字渦」で「第43回川端康成文学賞」を受賞。2018年の書籍化後、2019年に「第39回日本SF大賞」を受賞した。その他の著書に『エピローグ』『プロローグ』『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』、近著に『ムーンシャイン』などがある。

(Visited 37 times, 1 visits today)