『ウバステ』(真梨幸子) 小学館
 発売:2024年09月25日 価格:1,870円(税込)

逗子の実家に独りで暮らす駒田世津子は小説家。20年前、自身の作品『ウバステ』がテレビドラマ化された縁で、ドラマ関係者の女性5人で食事会を続けている。世津子の還暦パーティから3年たった冬、食事会メンバーで監督の妻だった寿々が千駄木のアパートで孤独死したという知らせが入った。謎多き死に一同は憶測をめぐらす。年が明けると、寿々の元夫である梶谷も不審死を遂げた。2人から遺書めいた年賀状を受け取っていたメンバーと共に寿々のアパートに向かうと――。“イヤミスの女王”が新たに描くミステリーの裏テーマは「老いと死」。昭和歌謡をBGMに「おひとり様の老後」「幸せな最期の迎え方」を描き出す、著者の新境地。

【著者プロフィール】

1964年、宮崎県生まれ。2005年に『孤中症』で「第32回メフィスト賞」を受賞しデビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。その他の著書に『女ともだち』『坂の上の赤い屋根』『縄紋』『聖女か悪女か』『フシギ』『まりも日記』『極限団地 一九六一 東京ハウス』『シェア』『さっちゃんは、なぜ死んだのか?』、近著に『教祖の作りかた』『ノストラダムス・エイジ』『4月1日のマイホーム』などがある。

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