『罪名、一万年愛す』(吉田修一) KADOKAWA
 発売:2024年10月18日 価格:1,980円(税込)

横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風変わった依頼が舞い込んだ。九州を中心にデパートで財をなした有名一族の三代目・豊大から、ある宝石を探してほしいという。宝石の名は「一万年愛す」。ボナパルト王女も身に着けた25カラット以上のルビーで、時価35億円ともいわれる。蘭平は長崎の九十九島の一つでおこなわれる、創業者・梅田壮吾の米寿の祝いに訪れることになった。豊大の両親などの梅田家一族と、元警部の坂巻といった面々と梅田翁を祝うため、豪邸で一夜を過ごすことになった蘭平。だがその夜、梅田翁は失踪してしまう……。

【著者プロフィール】

1968年、長崎県出身。1997年に「最後の息子」で「第84回文學界新人賞」を受賞し小説家デビュー。2002年の『パレード』で「第15回山本周五郎賞」を、『パーク・ライフ』で「第127回芥川賞」を受賞。2007年には『悪人』で「第61回毎日出版文化賞」と「第34回大佛次郎賞」を、2010年に『横道世之介』で「第23回柴田錬三郎賞」を受賞。2019年には『国宝』で「第69回芸術選奨文部科学大臣賞」と「第14回中央公論文芸賞」を、2022年には『ミス・サンシャイン』で「第29回島清恋愛文学賞」を受賞している。近著に『素晴らしき世界 もう一度旅へ』『ぼくたちがコロナを知らなかったころ』(共にエッセイ集)、『永遠と横道世之介』などがある。

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