『ここでは言葉が死を招く』(嶋中潤) 講談社
 発売:2024年10月17日 価格:1,980円(税込)

金子由衣の勤める医療刑務所分院では、外国人受刑者のための翻訳機の導入、通訳の確保が課題となっていた。現在由衣が担当する外国人受刑者は、肺動脈性肺高血圧症のインド人女性、卵巣癌のベトナム人女性、そして宗教上の理由で輸血を拒絶しているアメリカ人男性の三人。意思疎通に不安を感じながらコミュニケーションと治療を重ねていたが、治療を台無しにする事件がおきてしまった――。

【著者プロフィール】

1961年、 千葉県生まれ。2013年に「カウントダウン168」で「第17回日本ミステリー文学大賞新人賞」を受賞し、翌2014年、同作を改題した『代理処罰』でデビュー。その他の著書に『貌なし』『天穹のテロリズム』『死刑狂騒曲』『ここでは誰もが嘘をつく』、近著に『ここでは祈りが毒になる』などがある。

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