『死神』(田中慎弥) 朝日新聞出版
 発売:2024年11月07日 価格:1,870円(税込)

うだつの上がらない「作家」である私の人生の折々に登場してくる、死神。中学2年生で初めて出会ったあいつのことだけは、これまで作品には書けなかったのだが……。芥川賞作家がこれまでの自身の半生から着想を得て描いた、「死」と「家族」。ユーモラスにして、痛烈な新境地。

【著者プロフィール】

1972年、山口県出身。2005年に「第37回新潮新人賞」を受賞し、受賞作「冷たい水の羊」でデビュー。同作を含む『図書準備室』を2007年に刊行した。2008年には「蛹」で「第34回川端康成文学賞」を、同作を含む『切れた鎖』で「第21回三島由紀夫賞」を受賞。2012年に「共喰い」で「第146回芥川賞」を、2019年には『ひよこ太陽』で「第47回泉鏡花文学賞を受賞している。その他の著書に『地に這うものの記録』『完全犯罪の恋』『流れる島と海の怪物』などがある。

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