『殿、恐れながらブラックでござる』(谷口雅美) 講談社
 発売:2021年08月12日 価格:737円(税込)

四代将軍・家綱の世。幼い頃に命を狙われ、祖父母を目の前で斬殺された戸ノ内兵庫は、そのトラウマから武士でありながら「刀を抜かない・人を斬らない」主義を貫いていた。江戸のさる寺に居候中の兵庫は、藩士が居つかない尼崎藩のため、江戸での人材確保と尼崎での人材育成に関わることになる。「恐れながら申し上げます」と言いつつも、恐れ知らずの兵庫の助言は、藩主・青山幸利や藩士たちを変化させていく。まさに凄腕コンサルのごとき兵庫の活躍を描くユニークな時代小説。

【著者プロフィール】

2008年、アンソロジー『99のなみだ』への参加で小説デビュー。以降、『最後の一日』『99のありがとう』シリーズなどのアンソロジーに参加。2015年に「第44回創作ラジオドラマ大賞」佳作入選。NHK『FMシアター』にて受賞作『父が還る日』放送。2016年には「第57回講談社児童文学新人賞」佳作入選。受賞作『大坂オナラ草紙』を2018年に上梓。近著に『私立五芒高校 恋する幽霊部員たち』『泣き虫マジシャンの夢を叶える11の物語』など。

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