『やさしい猫』(中島京子) 中央公論新社
 発売:2021年08月18日 価格:2,090円(税込)

シングルマザーの保育士ミユキが心ひかれたのは、8歳年下の自動車整備士クマさん。出会って、好きになって、この人とずっと一緒にいたいと願う。当たり前の幸せが奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。読売新聞連載時から注目を集めた、外国人滞在者を巡る大きな社会問題を、柔らかく温かい筆致で描いた長編小説。

【著者プロフィール】

1964年、東京生まれ。出版社勤務、フリーライターを経て、2003年に小説『FUTON』でデビュー。以後『イトウの恋』『ツアー1989』『冠・婚・葬・祭』など次々に作品を発表し、2010年、『小さいおうち』で「第143回直木賞」を受賞。2014年に『妻が椎茸だったころ』で「第42回泉鏡花文学賞」を、2015年には『かたづの!』で「第3回河合隼雄物語賞」と「第28回柴田錬三郎賞」及び「第4回歴史時代作家クラブ作品賞」、『長いお別れ』で「第10回中央公論文芸賞」と「第5回日本医療小説大賞」を、2020年に『夢見る帝国図書館』で「第30回紫式部文学賞」をそれぞれ受賞している。

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