『五つの季節に探偵は』(逸木裕) KADOKAWA
 発売:2022年01月28日 価格:1,760円(税込)

人の心の奥底を覗き見たい。暴かずにはいられない。そんな厄介な性質を抱えた榊原みどりを主人公に描かれる連作短編集。高校2年生のみどりは、同級生から「担任の弱みを握ってほしい」と依頼される。担任を尾行したみどりはやがて、隠された“人の本性”を見ることに喜びを覚え――。(「イミテーション・ガールズ」)/探偵事務所に就職したみどりは、旅先である女性から〈指揮者〉と〈ピアノ売り〉の逸話を聞かされる。そこに贖罪の意識を感じ取ったみどりは、彼女の話に含まれた秘密に気づいてしまい――。(「スケーターズ・ワルツ」)ほか全5編を収録。

【著者プロフィール】

1980年東京都生まれ。016年に『虹を待つ彼女』で「第36回横溝正史ミステリ大賞」を受賞しデビュー。そのほかの著書に『少女は夜を綴らない』『星空の16進数』『空想クラブ』『電気じかけのクジラは歌う』『銀色の国』など。

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