『砂嵐に星屑』(一穂ミチ) 幻冬舎
 発売:2022年02月09日 価格:1,650円(税込)

舞台はテレビ局。旬を過ぎたうえに社内不倫の“前科”で腫れ物扱いの40代独身女性アナウンサー(「資料室の幽霊」)、娘とは冷戦状態、同期の早期退職に悩む50代の報道デスク(「泥舟のモラトリアム」)、好きになった人がゲイで望みゼロなのに同居している20代タイムキーパー(「嵐のランデブー」)、向上心ゼロ、非正規の現状にぬるく絶望している30代AD(「眠れぬ夜のあなた」)……。それぞれの世代に、それぞれの悩みや壁がある。世代も性別もバラバラな4人を驚愕の解像度で描く、連作短編集。

【著者プロフィール】

2007年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。BLジャンルを中心に劇場版アニメ化もされ話題の『イエスかノーか半分か』など著作多数。2021年刊行の『スモールワールズ』が直木賞候補となり一躍注目を集める。同書は「2022年度 本屋大賞」にもノミネートされている。近著に『パラソルでパラシュート』。

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