話題のトピックを紹介する「ナニヨモトレンド」のコーナーです。
映画『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞で4部門にノミネートされて、話題になっています。『ドライブ・マイ・カー』は、村上春樹の短編集である、『女のいない男たち』に収録されている同名の小説が原作です。『ノルウェイの森』や『海辺のカフカ』などの村上春樹の代表作である長編小説は読んだことがあるけれど、短編小説は読んだことがないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、村上春樹の短編集をご紹介します。
村上春樹の3冊のおすすめ短編集
まずは、『女のいない男たち』です。
本作には、今回、映画化された、「ドライブ・マイ・カー」のほかに、「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」の計6作品が収録されています。
映画『ドライブ・マイ・カー』は観たけれど、原作はまだ読んでいないという方は、本作を読んで、映画と原作の違いを楽しんでみては、いかがでしょう。
2冊目は、『一人称単数』です。
本作は、村上春樹の短編集のなかでは、いちばん新しいものとなっています。
夢のなかでチャーリー・パーカーと会う、「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」や、書き下ろしの表題作である、「一人称単数」などの8作品が収録されています。
装画を漫画家の豊田徹也が手がけていることにも、驚かされます。
最後は、『東京奇譚集』です。
本作は、それまでの村上春樹の作品のなかでもファンタジー色の強い、異色の短編集です。
村上春樹の新たな面を味わっていただければと思います。
一つ一つは短い短編作品のなかにも、村上春樹の世界が詰まっています。ぜひ、この機会に触れてみてください。