『イクサガミ 天』(今村翔吾) 講談社
 発売:2022年02月15日 価格:770円(税込)

明治11年。深夜の京都、天龍寺。「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」を与えるとの怪文書によって、腕に覚えがある292人が集められた。告げられたのは、〈こどく〉という名の「遊び」の開始と、七つの奇妙な掟。点数を集めながら、東海道を辿って東京を目指せという。各自に配られた木札は、1枚につき1点を意味する。点数を稼ぐ手段は、ただ一つ――。「奪い合うのです! その手段は問いません!」剣客・嵯峨愁二郎は、命懸けの戦いに巻き込まれた12歳の少女・双葉を守りながら道を進むも、強敵たちが立ちはだかる――。カバーイラストに石田スイ氏を迎え、「第166回直木賞」を受賞したばかりの著者が新シリーズをスタート!

【著者プロフィール】

1984年、京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。同作は2018年に「第7回歴史時代作家クラブ賞」文庫書き下ろし新人賞を受賞。2018年には「童神」で「第10回角川春樹小説賞」を受賞し、同年に『童の神』と改題のうえ刊行。2020年には『八本目の槍』で「第41回吉川英治文学新人賞」及び「第8回野村胡堂文学賞」を、『じんかん』で「第11回山田風太郎賞」をそれぞれ受賞。2022年『塞王の楯』で「第166回直木賞」を受賞。その他の著書に、「くらまし屋稼業」シリーズ、『ひゃっか』『てらこや青義堂 師匠、走る』など。

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