『繭の季節が始まる』(福田和代) 光文社
 発売:2022年02月24日 価格:1,870円(税込)

次々と現れる強力な新型ウイルスに対抗するため、この国には《繭》の仕組みができた。政府が定めた期間は外出が禁じられ、巣ごもりを強制されるのだ。しかし、皆が室内で安全に過ごすなか、外に出なければならない者もいる。警察官の水瀬アキオもそのひとりだ。ある日、猫型警察ロボ・咲良と共に街をパトロールしていたアキオは、無許可で外に出ている犬を見つける。首輪のデータから飼い主を訪ねると、部屋では人が死んでいて……。昨年4月に著者がメディアプラットフォーム「note」に投稿した、ウィルスによって社会が変容した近未来を描く同名のショートノベルから生まれた長編ミステリ。

【著者プロフィール】

1967年、兵庫県生まれ。2007年『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。代表作に『碧空のカノン』からはじまる「航空自衛隊航空中央音楽隊ノート」シリーズ、防衛省サイバー防衛隊の出原しのぶと警視庁サイバー捜査員のスモモ(東條桃花)の活躍を描いた『サイバー・コマンドー』とそれに続く「S&S探偵事務所」シリーズなどがある。2011年発表の『怪物』は、2013年にテレビドラマ化されている。近著に『ディープフェイク』『侵略者』『東京ホロウアウト』など。

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