NHKでドラマ化された『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、「第12回本屋大賞」を受賞して、今年映画化された『鹿の王』、そして『獣の奏者』などの作品で知られ、2014年に「国際アンデルセン賞作家賞」を受賞した上橋菜穂子さんが、長編としては、『鹿の王 水底の橋』から3年振り、新たな世界を描いた物語としては『鹿の王』以来、7年振りとなる新刊小説『香君』(文藝春秋)を刊行いたします。

『香君 西から来た少女』(上橋菜穂子) 文藝春秋
 発売:2022年03月24日 価格:1,870円(税込)

『香君 遥かな道』(上橋菜穂子) 文藝春秋
 発売:2022年03月24日 価格:1,870円(税込)

【あらすじ】

遥か昔、〈神郷〉から降臨した初代〈香君〉が携えてきたとされる奇跡の稲〈オアレ稲〉の力によって、多くの国を従え、繁栄を誇って来たウマール帝国。その属国〈西カンタル藩王国〉の藩王の孫、16歳の少女アイシャは人並外れた嗅覚を持ち、植物や昆虫たちが香りで行っているコミュニケーションを〈香りの声〉のように感じながら生きていた。祖父の失脚の後、彼女の運命は大きく変転していき、やがて、ウマール帝国を庇護する美しい活神である当代〈香君〉の元で働くことになる。 神授の稲〈オアレ稲〉によって人々は豊かな暮らしを謳歌していたが、実はこの稲には恐ろしい性質があった。害虫はつかぬはずのオアレ稲に、あるとき不思議な虫害が発生し、この稲に過度に依存していた帝国は、凄まじい食糧危機に見舞われる。アイシャは当代〈香君〉と共にオアレ稲の謎に挑み、人々を救おうとするのだが――。「香り」と植物や昆虫の生態をテーマに描く壮大なファンタジーの誕生!

【著者コメント】

草木や虫、鳥や獣、様々な生きものたちが、香りで交わしている無数のやりとりをいつも風の中に感じている、そんな少女の物語です。

【商品情報】

『香君 西から来た少女』 (上巻)978-4-16-391515-9
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163915159
『香君 遥かな道』(下巻)978-4-16-391516-6
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163915166
出版社:株式会社文藝春秋
判型:四六判上製(電子版も同時発売)
発売日:2022年3月24日
定価:各1,870円(税込)

上橋菜穂子さん(撮影・小池博)

【著者プロフィール】

1962年、東京都生まれ。文学博士。川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』で作家デビュー。著書に『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、『獣の奏者』『鹿の王』など。「野間児童文芸賞」「本屋大賞」「日本医療小説大賞」など数多くの賞に輝き、2014年には「国際アンデルセン賞作家賞」を受賞。2020年、「マイケル・L・プリンツ賞」オナー、「日本文化人類学会賞」を受賞。医学博士・津田篤太郎との共著『ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話』もある

※本稿は、下記のプレスリリースを参考に作成いたしました。
上橋菜穂子、7年ぶりの新たな物語となる最新作小説『香君』上下巻を3月24日に発売|株式会社文藝春秋のプレスリリース (prtimes.jp)

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