『丹吉』(松村進吉) KADOKAWA
 発売:2022年07月04日 価格:1,870円(税込)

かつて赤殿中と呼ばれ名を馳せながら、エッチな悪事によって徳島市にある弁天山の卑猥な形の岩に封じられてしまった化け狸・丹吉。いまでは暇にあかして、弁天山に通い詰める松浦とち子を通じて現代社会の見地を得て日々を送っていた。ある日、神々の会合で馬鹿にされたプチ弁天が、悔しさを晴らすために丹吉の肉体を復活させ、神使〈候補〉として妖怪退治を命じた。だがこの時代にアクティブな活動をする妖怪はおらず……。無事に神使になれるのか? はたまた岩に逆戻り? 丹吉の運命は――。怪談実話のトップランナーが満を持して放つ、冒険活劇!

【著者プロフィール】

1975年、徳島県生まれ。2006年、怪談実話コンテスト「超-1」で1位を獲得しデビュー、〈「超」怖い話〉シリーズの五代目編著者を務める。共著に『男たちの怪談百物語』『ユゴスの囁き』『エモ怖』『未成仏百物語』『黄泉つなぎ百物語』、著書に「異聞フラグメント」シリーズ、『「超」怖い話ベストセレクション 奈落』『セメント怪談稼業』『怪談稼業 侵蝕』など。

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