『私と街たち(ほぼ自伝)』(吉本ばなな) 河出書房新社
 発売:2022年06月16日 価格:1,650円(税込)

「街に自分だけの歴史が積み重なり、深い色になっていく(」本文より)――詩人で評論家の吉本隆明氏の次女として東京に生まれ育った著者が、子どもの頃に遊んだ街、青春を過ごした街、父の死を見送った道。東京のそこここの「街」に残してきた記憶を綴った自伝的最新エッセイ集。著者の個人的な出来事や想いの数々が、読み手の記憶をも呼び覚ます優しさに満ちた1冊となっている。

【著者プロフィール】

1964年、東京都生まれ。1987年「キッチン」で「第6回海燕新人文学賞」を受賞しデビュー。翌1988年に初の単行本『キッチン』を刊行後、同年中に『うたかた/サンクチュアリ』『哀しい予感』を発表しロングセールスを続ける。1989年刊行の『TUGUMI』が大ヒットを記録し、同年の年間ベストセラーでは1位を『TUGUMI』が、2位を『キッチン』が獲得した。著作は海外30カ国以上で翻訳出版され、「第16回泉鏡花文学賞」「芸術選奨新人賞」「第2回山本周五郎賞」をはじめ国内外の文学賞を多数受賞している。代表的な作品に『白河夜船』『とかげ』『アムリタ』『アルゼンチンババア』『デッドエンドの思い出』『海のふた』など、近著に『人生の旅をゆく 4』(エッセイ)、『ミントとふびん』などがある。

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