最近読んだビジネス書を紹介するコーナー(かなり前の本も出てきますが、すみません)。

 今回は『スクラム 仕事が4倍速くなる“世界標準”のチーム戦術』。ソフトウェアの開発会社ではお馴染みになった開発のフレームワーク「スクラム」を考え出したジェフ・サザーランドさんによる本です。2015年に早川書房より発売されました。

 スクラムについての解説書は数多くありますが、この本は考案者が書いたもので、スクラムの具体的な方法はもとより、その思想的な源流にまでさかのぼって書かれているので、大変読みごたえがあります。

 本書で触れられていますが、スクラムの元となるアイデアが、日本の経営学者 野中郁次郎さんの研究や、トヨタ生産方式から来ているということをしらない人も多いのではないでしょうか(私はしりませんでした……)。

 著者がベトナム戦争のときにパイロットをしていたことなどのリアルなエピソードと、そこから得られる教訓が豊富で、著者の人間性にも強く惹かれます。そして、スクラムの目指すところが、働く人々の幸せのために、ひいては世界のためにというところには感動しました。技術書などにはあまり書かれていないところではないでしょうか。

 スクラムは、チームで行う仕事については、IT業界以外の、どんな業種でも使うことができ、人間のあらゆる取り組み(日常生活や教育や貧困対策など)を後押しすることに役立つとのこと。

 著者の思想に触れて、スクラムのやり方を少しずつでも日々に取り入れていきたいと思いました。スケールの大きい本です。

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