『予感(ある日、どこかのだれかから電話が)』(清水杜氏彦) 双葉社
 発売:2022年06月22日 価格:1,760円(税込)

【ストーリーA】「ねえ。嫌な予感がするの」少女ララはそう言って電話をかける。やがて、その相手と思しき女性が襲われる。【ストーリーB】「先生の新作小説、あれは先生が実際に関与した事件がもとになってるんですよね」男は作家シイナに電話をかける。やがて、その男から原稿が届く。【ストーリーC】「いやな予感がするんです」その男ジュンは老女に話しかける。それは、完全犯罪の始まりを告げる一言だった。――視点が変わり時系列も違う3つの物語が交差するとき、思わぬ事件の真相が立ち上がる。緻密に作り込まれた作風で定評を持つ著者による、仕掛けに満ちた長編ミステリ。

【著者プロフィール】

1985年、群馬県出身。2015年に「電話で、その日の服装等を言い当てる女について」で「第37回小説推理新人賞」を受賞しデビュー。同年に「第5回アガサ・クリスティー賞」も受賞し、受賞作『うそつき、うそつき』を刊行。その他の著書に『わすれて、わすれて』『少女モモのながい逃亡』がある。

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