発売:2022年06月27日 価格:649円(税込)
1972年に『返事はいらない』(荒井由実名義)でデビューし、日本の音楽シーンのトップを50年走り続ける不世出の天才シンガーソングライター・松任谷由実。そのユーミンの楽曲タイトルからインスパイアされた女性作家6人によるアンソロジーが登場! いまも胸に残る後悔、運命と信じたはかない恋心、忘れえぬ異国の光景、取り戻したかったあの瞬間の空気。そう、願いがかなうものならば――。メロディーを耳にしただけで、あの頃の切ない想いを鮮やかに甦らせてくれる永遠の名曲たちが、新たなストーリーへと生まれ変わった、唯一無二のトリビュート小説集。【収録作品】「あの日にかえりたい」小池真理子/「DESTINY」桐野夏生/「夕涼み」江國香織/「青春のリグレット」綿矢りさ/「冬の終り」柚木麻子/「春よ、来い」川上弘美
【著者プロフィール】
小池真理子/1952年、東京都生まれ。1978年に発表したエッセイ集『知的悪女のすすめ』が大ヒット。1985年に『第三水曜日の情事』で小説家デビュー。1995年に『恋』で「第114回直木賞」を受賞。近著に『月夜の森の梟』『神よ憐れみたまえ』など。7月に『アナベル・リイ』を刊行予定。
桐野夏生/1951年、石川県生まれ。1993年に『顔に降りかかる雨』でミステリ作家として活動をはじめる。1999年に『柔らかな頬』で「第121回直木賞」を受賞。近著に『燕は戻ってこない』『砂に埋もれる犬』『インドラネット』『日没』など。
江國香織/1964年、東京都生まれ。1989年に初の短編小説集『つめたいよるに』を刊行。2004年『号泣する準備はできていた』で「第130回直木賞」を受賞。近著に『ひとりでカラカサさしてゆく』『去年の雪』『彼女たちの場合は』など。
綿矢りさ/1984年、京都府生まれ。高校在学中の2001年に『インストール』で「第38回文藝賞」を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で「第130回芥川賞」を受賞。近著に『あのころなにしてた?』『オーラの発表会』など。7月に『嫌いなら呼ぶなよ』を刊行予定。
柚木麻子/1981年、東京都生まれ。2008年 に「フォーゲットミー、ノットブルー」で「第88回オール讀物新人賞」を受賞しデビュー。2010年には同作を含む短編集として初の単行本『終点のあの子』を発表。近著に『ついでにジェントルメン』『らんたん』など。
川上弘美/1958年、東京都生まれ。1994年に「神様」で「第1回パスカル短篇文学新人賞」を受賞しデビュー。1996年に初の単行本『物語が、始まる』を刊行。同年に『蛇を踏む』で「第115回芥川賞」を受賞。近著に『さよなら、ながいくん。』『わたしの好きな季語』『三度目の恋』など。