『若葉荘の暮らし』(畑野智美) 小学館
 発売:2022年09月07日 価格:1,980円(税込)

感染症の影響を受け、アルバイト先の飲食店の売上が激減し、バイト代が減ってしまった望月ミチルは家賃の安い家に移ることを余儀なくされる。そんな彼女に友人が紹介してくれたのが、40歳以上独身女性限定のシェアハウス「若葉荘」だった。不安を抱えながら若葉荘の門を叩いたミチルだったが、何かに傷つけられ、それぞれに重荷を背負いながらも、逞しく生きる住人達との交流の中で、ミチルは自分の幸せを自分軸で探す術を身につけていく。生きづらい世を懸命に生きる全女性へ送る人生賛歌。作家デビュー10周年記念作品。

【著者プロフィール】

1979年、東京都生まれ。2010年、「国道沿いのファミレス」で「第23回小説すばる新人賞」を受賞し、翌年同作でデビュー。主な著書に、弱小お笑い事務所を巡る人々を描いた「南部芸能事務所」シリーズのほか、ドラマ化された『感情8号線』、『消えない月』『シネマコンプレックス』『大人になったら』『水槽の中』『神さまを待っている』などがある。

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