『はぐれんぼう』(青山七恵) 講談社
 発売:2022年09月22日 価格:2,090円(税込)

あさりクリーニング店で働く優子は、持ち主が長く引き取りに来ない衣服「はぐれんぼちゃん」たちを自宅に持ち帰る。翌朝目覚めると、それら衣服が体全体を覆っていた。不思議な感情に襲われた優子は衣服の持ち主のもとを訪れるが、次々に受け取りを拒絶される。道中に出会ったトレンチコートの謎の男ユザさんに導かれるまま、「はぐれんぼちゃん」を身に纏ったちぐはぐな姿で、優子は帰るべき場所を求めて再び歩き始める。

【著者プロフィール】

1983年、埼玉県生まれ。2005年に「第42回文藝賞」を受賞しデビューし、同年に受賞作を表題とした『窓の灯』を刊行。2007年には「ひとり日和」で「第136回芥川賞」を受賞。2009年「かけら」で川端康成文学賞を最年少で受賞する。2009年には「かけら」で「第35回川端康成文学賞」を歴代最年少で受賞している。主な著書に『やさしいため息』『魔法使いクラブ』『お別れの音』『わたしの彼氏』『あかりの湖畔』『花嫁』『すみれ』『快楽』『めぐり糸』『風』『繭』『ハッチとマーロウ』『踊る星座』『ブルーハワイ』『私の家』『みがわり』などがある。

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