『十二月の辞書』(早瀬耕) 小学館
 発売:2022年11月18日 価格:1,980円(税込)

AI研究者の南雲薫は、15年ぶりに元恋人からの電話を受ける。彼女は“リセ”の名で活躍する人気イラストレータになっていた。銀行の頭取だった父親が亡くなり、私生児の彼女に遺されたのは、函館にある一軒の家。その家にあるはずの、父が描いた彼女のポートレイトを見つけてほしいと南雲は依頼される。現地に赴くと、そこはアトリエではなく“書庫”だった。南雲は学生の佐伯とともに絵を探し始める。綺麗に終われなかった恋の記憶と幾千の本が織りなす、切なくも驚きに満ちた恋愛ミステリー。著者8年ぶりの長編小説。

【著者プロフィール】

1967年、東京都生まれ。1992年に大学の卒業論文として執筆された『グリフォンズ・ガーデン』でデビュー。しかしその後、会社員としての生活を優先し、退職を機に22年ぶりの第2作『未必のマクベス』を2014年に発表。その他の著書に『プラネタリウムの外側』『彼女の知らない空』 、近著に『庶務省総務局KISS室 政策白書』(はやせこう名義)がある。

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