『タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース』(窪美澄) 筑摩書房
 発売:2022年12月19日 価格:1,540円(税込)

父とは死別、母も数年前に出奔し、都心の古ぼけた団地で姉と二人暮らしをしているみかげ。風俗で家計を支える5歳上の姉・七海に心苦しさを覚えるみかげは、喘息を患い、いじめに遭って高校も定時制に変わり、自分の未来に希望が持てず「死」に惹かれる。そんな彼女の日常が、「団地警備員」を名乗る奇妙な老人・ぜんじろうが現れたことで変わり始めていく――。自分の無力さに打ちひしがれる少女に、新たな夜明けをもたらす、温かさあふれる長編小説。

【著者プロフィール】

1965年、東京都出身。2009年、「ミクマリ」で「第8回女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞しデビュー。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』を2010年に刊行。同書は2011年に「第24回山本周五郎賞」を受賞し、2012年には映画化もされている。同年に『晴天の迷いクジラ』で「第3回山田風太郎賞」を、2019年に『トリニティ』で「第36回織田作之助賞」を受賞し、2022年、『夜に星を放つ』で「第167回直木賞」を受賞した。その他の著書に『アニバーサリー』『よるのふくらみ』『水やりはいつも深夜だけど』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『私は女になりたい』『ははのれんあい』『朔が満ちる』などがある。

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