『猫にならって』(佐川光晴) 実業之日本社
 発売:2023年01月30日 価格:1,925円(税込)

ときには、猫のように生きてみる――病気で臥せっている小学生・芳子の部屋で子猫が4匹生まれた。芳子は小さな子猫チビのことが気がかりで……(「ミー子のおしえ」)/高校を中退し新宿二丁目のゲイバーで働いているエーイチは、ごみ収集を生業にしながら、のら猫をバーの屋上に住まわせている伝説の「エルヴィスさん」と出会い……(「逃げればいい」)/孤独な獣医の湯出。思いがけないトラブルから逮捕されてしまい……(「猫の恩返し」)ほか、のら猫との出会いと、生命をめぐる8つの物語。

【著者プロフィール】

1965年、東京都生まれ。2000年に「生活の設計」で「第32回新潮新人賞」を受賞しデビュー、翌年単行本として上梓。2002年に『縮んだ愛』で「第24回野間文芸新人賞」を受賞。また2011年に『おれのおばさん』で「第26回坪田譲治文学賞」を、2019年には『駒音高く』で「第31回将棋ペンクラブ大賞文芸部門優秀賞」を受賞している。その他の作品に「おれのおばさん」シリーズ、『牛を屠る』『鉄道少年』(単行本時タイトル『鉄童の旅』)、『大きくなる日』『日の出』『昭和40年男 オリンポスの家族』、近著に『満天の花』などがある。

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