『南風に乗る』(柳広司) 小学館
 発売:2023年03月03日 価格:1,980円(税込)

沖縄からの風が「真」をはこんでくれる――戦後、日本は二つの国に分断されていた。本土から切り離され、米軍支配下に取り残された沖縄は「独立」に向けた闘いを開始する。遠く離れた故郷沖縄に思いを馳せる詩人・山之口貘、“アメリカが最も恐れた男”不屈の政治家・瀬長亀次郎、戦後の東京で私費を投じて米軍支配が続く沖縄との連帯を模索する中野好夫……。実在の人物たちの視点を通し、本土復帰までの「時代」と「闘い」を描く傑作歴史長編!

【著者プロフィール】

1967年三重県生まれ。1998年、『挙匪(ボクサーズ)』で「第4回歴史群像大賞」佳作を受賞したのち、2001年に『黄金の灰』でデビュー。同年には『贋作「坊ちゃん」殺人事件』で「第12回朝日新人文学賞」を受賞。2006年のトーキョー・プリズン』が翌2007年に「第60回日本推理作家協会賞」の最終候補作品となり注目を集める。2008年に『ジョーカー・ゲーム』で「第26回吉川英治文学新人賞」と「第62回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)」を受賞し、実写映画化及びコミカライズが行われた。その他の著書に『はじまりの島』『新世界』『聖フランシスコ・ザビエルの首』『百万のマルコ』『キング&クイーン』『風神雷神 風の章』『同 雷の章』『太平洋食堂』、近著に『アンブレイカブル』などがある。

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