『パライソのどん底』(芦花公園) 幻冬舎
 発売:2023年03月08日 価格:1,760円(税込)

男の首筋に浮き出す血管を数えたことも、くっきりとした白い喉仏に噛みつきたいと思ったこともなかった。“美しすぎる彼”に出会うまでは――。“絶対に口にしてはいけない禁忌”を抱えた村に、転校生・高遠瑠樺がやってくる。彼のあまりの美しさに、息を呑む相馬律。だが、他の誰も、彼に近づこうとしない。そして、律だけに訪れる、死にたいほどの快楽……。ある日、律の家の玄関が、狂い咲きした花で埋め尽くされる。”花の意味”を知る、神社の“忌子”の口から出た言葉とは!? 止まらぬ愛と欲望は、はてしない絶望と恐怖の始まりだった――切なさも怖さも底無しの、 BL系ホラー!

【著者プロフィール】

東京都出身。2018年頃からWEBでの小説発表をはじめる。そのなかの1編である「ほねがらみ——某所怪談レポート」が大きな注目を集め、2021年に『ほねがらみ』でデビュー。その他の著書に『異端の祝祭』『漆黒の墓情』、近著に『聖者の落角』『とらすの子』などがある。

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