『みつばの泉ちゃん』(小野寺史宜) ポプラ社
 発売:2023年05月17日 価格:1,760円(税込)

自分がいやな人間だってことはもうわかってんの。わかってんのに直せないんだからダメな人間だってことも――。そう思っている片岡泉は、本人の自覚に反して出会う人に鮮やかな印象を残していく。小学生時代を知る近所の大学生も、中学の友だちも、アルバイト先の店長も、喧嘩別れした元カレも――誰もが後から、あの正直さに背中を押されていたことに気づくのだ。欠点だらけの「泉ちゃん」が巻き起こす、素晴らしき出会いの物語。

【著者プロフィール】

1968年、千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」で「第86回オール讀物新人賞」を受賞しデビュー。2008年「第3回ポプラ社小説大賞」で優秀賞を受賞し、受賞作『ROCKER』で単行本デビュー。著書に『ホケツ!』『家族のシナリオ』『ひと』『まち』、「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『天使と悪魔のシネマ』『片見里荒川コネクション』『とにもかくにもごはん』『ミニシアターの六人』、近著に『君に光射す』『銀座に住むのはまだ早い』『みつばの郵便屋さん 8 そして明日も地球はまわる』『タクジョ! みんなのみち』『レジデンス』『奇跡集』『いえ』などがある。

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