『サクラの守る街』(朝倉宏景) 講談社
 発売:2023年05月17日 価格:1,980円(税込)

6年前のとある事件で信用が失墜したサクラ警備保障株式会社。経営立て直しの中、過労で亡くなった社長の佐久良に代わり、現在はその息子の光輝と基輝が跡を継いでいる。父は何を守ろうとしていたのだろうか。そして、俺は何を守ればいいのだろうか。答えの出せない弟の基輝は、人事部次長として面接をすると最後に「あなたは何をまもりますか?」と尋ねるようになった。過去、保護観察処分を受けながらも父のコネを使って警備員となった男。交通誘導をしている高齢男性。万引きGメンだったときの失敗がトラウマとなっている女性。戦死した画家の絵にとらわれている小説家。4人の日々を見つめ、自分を顧み、基輝がたどり着いた守ることの意味とは――。

【著者プロフィール】

1984年、東京都生まれ。2012年に「白球と爆弾」で、「第7回小説現代新人賞」奨励賞を受賞し、翌2013年に『白球アフロ』と改題の上刊行。2018年『風が吹いたり、花が散ったり』で「第24回島清恋愛文学賞」を受賞した。甲子園球場の整備を請け負う阪神園芸をモデルにした『あめつちのうた』が話題を集め、「2022ひょうご本大賞」を受賞。その他の著書に『野球部ひとり』『つよく結べ、ポニーテール』『僕の母がルーズソックスを』『日向を掬う』『エール 夕暮れサウスポー』(単行本時タイトル『エール 名もなき人たちのうた』)などがある。

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