『一日署長』(大倉崇裕) 光文社
 発売:2023年06月21日 価格:1,980円(税込)

警察学校を首席卒業の五十嵐いずみに課せられた仕事は、なぜか警視庁の一室での資料整理。地味な作業に彼女はふて腐れてばかりいた。しかしある日、パソコンの画面が発する光に包まれたいずみは、自分が1985年の署長室にいて、署長の身体に憑依していることに気づく。折しも署では、資料で目にしたばかりの未解決事件捜査の真っ最中。事態に狼狽えている間もなく、いずみは思いがけず、“一日署長”として、現場の最前線に赴くことになるのだった……!

【著者プロフィール】

1968年、京都府生まれ。1997年に「三人目の幽霊」で「第4回創元推理短編賞」佳作を受賞。同年に鮎川哲也氏編纂のアンソロジー『本格推理10』に「エジプト人がやってきた」が収録される。1998年には「ツール&ストール」で「第20回小説推理新人賞」を受賞。2001年に『三人目の幽霊』でデビュー。シリーズ化された同作のほか、主な著作に「白戸修」シリーズ、2度のドラマ化が行われた「福家警部補」シリーズ、同じく連続ドラマ化された「警視庁いきもの係」シリーズ及び「死神さん」(単行本時タイトル『死神刑事』)シリーズがある。自ら脚本を手がけた劇場アニメ作品のノベライズ『小説 名探偵コナン から紅の恋歌』なども刊行されている。近著に『殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官』『樹海警察 2』『冬華』などがある。

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