『雫の街 家裁調査官・庵原かのん』(乃南アサ) 新潮社
 発売:2023年06月21日 価格:2,035円(税込)

家庭裁判所調査官として罪を犯した人々と向き合う庵原かのんを描いたシリーズ第2弾。モラハラ夫、我が子を見捨てる母親、身寄りのない記憶喪失の男……横浜家裁川崎中央支部にやってくる家事事件の当事者たちは多種多彩。社会から零れ落ちそうな人たちの心を開き、それぞれの人生に寄り添うため、赴任したばかりのかのんはひたむきに奔走する! 人間、そして家族の表と裏を心揺さぶる筆致で描く連作短篇集。

【著者プロフィール】

1960年、東京都生まれ。1988年に『幸福な朝食』で「第1回日本推理サスペンス大賞」優秀作を受賞しデビュー。1996年に『凍える牙』で「第115回直木賞」を受賞。また2011年に『地のはてから』で「第6回中央公論文芸賞」を、2016年には『水曜日の凱歌』で「第66回芸術選奨文部科学大臣賞」をそれぞれ受賞している。『鎖』『晩鐘』『火のみち』『しゃぼん玉』『ウツボカズラの夢』『ニサッタ、ニサッタ』『地のはてから』『六月の雪』『チーム・オベリベリ』など著書多数。

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