『人喰い鬼の花嫁 』(綾里けいし) 講談社
 発売:2023年08月10日 価格:814円(税込)

母を亡くし、義母と義姉に迫害される生活を続けてきた春日部莉子。ある日、姉が酒呑童子という鬼の嫁に指名されたと知る。酒呑童子の嫁は、「お披露目」という一年に一度の祭りを境に全員姿を消す。人喰いと噂の立つ酒呑童子への嫁入りを拒む姉は、莉子に自分の代わりに嫁入りをしろと言い渡した。白無垢を身につけ、顔が見えないようひっそりとお屋敷に向かった莉子。しかし、酒呑童子は第一声、「俺が欲しかったのは、端からおまえだ」。愛を知らなかった莉子は、人喰い鬼のもとで初めて愛を知っていく――。

【著者プロフィール】

1987年、愛知県出身。大学在学中の2009年に「第11回エンターブレインえんため大賞」小説部門優秀賞を受賞し、受賞作を改題した『B.A.D.1 繭墨は今日もチョコレートを食べる』で翌2010年にデビュー。同作が本編・短編集合わせ17冊続くロングシリーズとしてヒットする。そのほか「アリストクライシ」シリーズ、「異世界拷問姫」シリーズ、「終焉ノ花嫁」シリーズ、「霊能探偵・藤咲藤花」シリーズなどの人気シリーズや、『魔女の愛し仔』『偏愛執事の悪魔ルポ』、近著に『魍魎探偵今宵も騙らず』『夜獣使い 黒き鏡』などがある。

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