『悪逆』(黒川博行) 朝日新聞出版
 発売:2023年10月06日 価格:2,200円(税込)

大阪府警捜査一課の舘野と箕面北署のベテラン刑事・玉川が、広告代理店の元経営者殺害事件を追うなか、さらに被害者と面識のある男が殺される。それぞれ士業詐欺とマルチ商法によって莫大な金を荒稼ぎした悪党であったが、警察は犯行手口の違いから同一犯による可能性はないと判断。いずれも初動捜査で手詰まりとなる。さらには戦時中に麻薬密売組織に関わり、政治家とも昵懇だった新興宗教の宗務総長が殺害される。警察の動きを攪乱しながら凶行を続ける男の目的はどこにあるのか? 舘野と玉川は、凶悪な知能犯による完全犯罪を突き崩すことができるのか?

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朝日新聞出版

【著者プロフィール】

1949年、愛媛県生まれ。1983年に「第1回サントリーミステリー大賞」佳作を受賞し、翌1984年に受賞作『二度のお別れ』でデビュー。その後、1986年に『キャッツアイころがった』で第4回の同賞で大賞を受賞した。1996年に「カウント・プラン」で「第49回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)」を受賞。同作を表題とする書籍で直木賞候補となり、2014年に6回目の候補となった『破門』で「第151回直木賞」を受賞した。2020年には「第24回日本ミステリー文学大賞」も受賞している。主な著作に『封印』『疫病神』『文福茶釜』『国境』『悪果』『後妻業』『泥濘』『桃源』『騙る』『熔果』、近著に『連鎖』などがある。

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