『夢分けの船』(津原泰水) 河出書房新社
 発売:2023年10月12日 価格:1,980円(税込)

四国から東京へ。映画音楽の勉強のため、専門学校へ通うこととなった修文は、引っ越し先・風月荘704号室にまつわるある噂を聞く。「出るよ、茲(ここ)」――久世花音……かつて修文と同じく「音楽」という「夢」を追い続け、ある日、自らの命を絶った3代前の住人の幽霊の話を。――2008年1月より版元HPで連載が開始され、中断を経て2016年より発表の場を雑誌『文藝』に移して再開、2020年に完結した本作。舞台は現代、文体は明治(新仮名)という試みで綴られた、せつなくも美しい青春の物語。

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河出書房新社

【著者プロフィール】

1964年、広島県生まれ。1989年に津原やすみ名義で少女小説家としてデビュー。1997年に現筆名で長編ホラー作品『妖都』を発表。2011年の短編集『11 eleven』が翌2012年「第2回Twitter文学賞」国内部門第1位に選出され、近藤ようこ氏により漫画化された収録作「五色の舟」は2014年に「第18回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門」大賞を受賞した。主な著書に『綺譚集』『ブラバン』『バレエ・メカニック』『ヒッキーヒッキーシェイク』『歌うエスカルゴ』などがある。2022年10月2日逝去。

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